黒ずみや毛穴の開き、ニキビなど毛穴の悩みはさまざまです。
毛穴トラブルのない、なめらかできれいな肌にするにはどうしたらよいのでしょう。
そこで毛穴トラブルについて知り、正しい毛穴ケアは何なのか、徹底解明していきたいと思います。
これを読めば、毛穴トラブルに悩む人も一歩美肌に近づきます!
毛穴の仕組み
肌を拡大すると、溝の部分と盛り上がった丘の部分があるのがわかります。

その溝とくぼみが交わるところにあるのが毛穴です。
体のほとんどの部分に存在するものである毛穴は、顔や頭皮だけで約20万個もあるといいます。
毛穴は皮脂を出しています。その皮脂によって皮脂膜を作ることで肌のうるおいを保ち、水分量を調節しています。
皮脂の量は気温が高くなると増加します。また、若いころは量が多くなりますが、年齢とともに徐々に減少していきます。
この皮脂は肌のうるおいを守るのに大切なものですが、多すぎると肌が汚れやすくなったり肌への刺激になったりします。
多すぎる皮脂は毛穴トラブルの原因の一つになります。
また、皮膚の生まれ変わるサイクルと毛穴トラブルも関係しています。
皮膚は肌の奥(表皮の基底層)で生まれ、約4週間かけて肌表面へと押し上げられ、角層になります。
そしてさらに2週間かけて表面へ押し上げられ、最後は垢になって剥がれ落ちます。
こうして生まれ変わっていく肌ですが、このターンオーバーのサイクルが乱れると、4週間かけてできた角層が厚くなり、毛穴をふさぎやすくなります。
すると、汚れがたまりやすくなったり、皮脂がつまったりしてトラブルになることがあります。
ターンオーバーの乱れは、紫外線や乾燥といった外的な要因だけでなく、睡眠不足やストレス、冷え、食生活の乱れといった内的な要因からも起こります。
毛穴トラブルの種類
① 開き毛穴
毛穴が開いて目立ってしまうものです。
皮脂が分泌されすぎたり、乾燥や紫外線で肌のキメが粗くなってしまうと毛穴が押し広げられて開き毛穴になります。
皮脂の分泌が多いTゾーンに起こりやすいトラブルです。
② 黒ずみ毛穴
毛穴がぽつぽつと黒くなります。
毛穴に詰まった皮脂が酸化して黒くなって起こるトラブルです。

③ つまり毛穴
角栓が毛穴を詰まらせた状態です。
過剰に分泌された皮脂や古い角質が混ざり合って角栓ができます。それが詰まってしまって起こるトラブルです。
④ たるみ毛穴
肌のハリ不足で毛穴が目立つようになった状態です。
加齢や紫外線の影響で肌のハリが失われると毛穴も引っ張られてしまい目立つようになります。
さらにこの ②黒ずみ毛穴や ③つまり毛穴を放置して、毛穴が詰まった状態にしていると、皮膚が炎症を起こし、にきびになる可能性も高くなるといいます。
やりがちなNGケアとは
① 角栓を指で押し出す
小鼻などTゾーンによく目立ってしまう黒ずみ毛穴。
目立つからこそ指先で押し出してしまいがちです。
しかし、角栓を指で押し出すと肌に大きなダメージを与えてしまいます。
その結果もっと毛穴が目立ってしまったり、雑菌で毛穴に炎症が起きて、にきびにつながったりしてしまいます。
② はがすタイプのパックを使う
はがれた毛穴の角栓がよく見える、吸着力の強いパック。
はがれた結果がよく見えるので使いがちですが、はがすときに肌と毛穴にダメージを与えてしまいます。
肌にダメージが与えられるとターンオーバーが乱れてしまい、毛穴をふさぎやすくなったり、皮脂の分泌が増えたりして、悪化することがあります。

③ 洗顔でこする
毛穴汚れを落としたいがために洗顔のときにごしごしこすってしまいがち。
しかし、こすりすぎると肌が乾燥してしまいます。
また、皮脂汚れは油分なので、洗顔では落としきれないのです。
肌が乾燥してしまうと、皮脂の分泌が過剰に増えたり、古い角質が毛穴に詰まったりしてさらにトラブルになる可能性があります。
④ 保湿ケアをさぼる
肌が皮脂で脂っぽいと感じると、保湿ケアを怠りがちです。
しかし、そんな状態でも肌のうるおいを保つためには皮脂の分泌とともに保湿ケアは必要です。
特に洗顔後は保湿ケアが必要です。肌の水分バランスが崩れがちなのですぐに化粧水や乳液でしっかり保湿しましょう。
正しい毛穴ケアとは
毛穴のトラブルを解消するためには、毛穴に汚れを詰まらせないことが大切です。
そのためには、毎日のクレンジング・洗顔がカギです。
クレンジングはメイクなどの脂汚れや、毛穴に詰まった角栓、黒ズミなどを落とします。
そして洗顔は古くなった肌の角層や余分な皮脂、汗、ホコリなどを落とします。
働きかける汚れが違うので、どちらのケアも大切です。
クレンジングのポイント
① クレンジングを手に取り、なじませる。
② まずは顔全体になじませる。
力を入れずにやさしく、下から上へ、内から外へ円を描くように1分間、マッサージするようになじませます。そうすると、洗浄成分が肌に行き渡ります。
③ 次は小鼻や目元、口元になじませる
指の腹を使ってなじませれば、きわの汚れも落ちます。
④ ぬるま湯で洗い流す
脂汚れなので水ではなく、ぬるま湯で、クレンジングがなくなるまで流しましょう。

洗顔のポイント
① 洗顔料を泡立てる
泡立てネットなどを使って洗顔料をしっかり泡立てます。泡立てが不十分だと、摩擦により肌ダメージを受けることがあります。
② 泡を顔全体につける
Tゾーンなどの皮脂が多いところから洗いはじめ、乾燥しやすい目元や口元は最後に軽くなじませます。
手でごしごし洗うのではなく、泡のクッションを作る感じで洗います。
③ よくすすぐ
泡がなじんだら、ぬるま湯で丁寧にすすぎます。肌に泡が残ると、肌にダメージを与えてしまい、毛穴トラブルにつながります。
熱いお湯で洗うと、必要な皮脂まで洗い流してしまうため、ぬるま湯で流しましょう。
保湿を忘れずに
洗顔後は肌の水分バランスが崩れがちなのですぐに化粧水や乳液でしっかり保湿しましょう。
さいごに
毛穴トラブルを解消するためには、毛穴に汚れを詰まらせないことが大切です。
毛穴の汚れは、にきびにつながるだけではなく、お化粧ののりが悪くなったり、シミの原因にもなるのでしっかり落としましょう。
その日の汚れはその日のうちに落とすことを心がけてクレンジング・洗顔を正しく行い、保湿することが大切です。
クレンジングの中には、十分に脂汚れや角栓を落とせないものもあります。また、毛穴の汚れを落とすだけでなく、一緒に保湿成分も含まれているものもあります。
含まれている成分に注目して、洗浄力、保湿力のあるものを選ぶのがよいでしょう。
オススメのクレンジングを下の記事で紹介しています。